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輸入住宅の購入を検討する上で、輸入住宅の歴史を知っておくと輸入住宅への興味や愛着が深まると思います。こちらでは、輸入住宅の歴史についてわかりやすく解説しています。
輸入住宅が最初に日本に入ってきたのは、明治時代だといわれています。「あめりか屋」という住宅建築会社が、アメリカの組み立て住宅を輸入したのが始まりだそうです。時代が進むにつれて、輸入住宅を導入する住宅会社が増え、同時に西洋住宅を手掛ける建築家も増えるなど、輸入住宅を取り扱う事業が増えていくにつれて、あめりか屋の輸入住宅事業は縮小していきました。
その後本格的に日本に輸入住宅が広がっていったのは、1990年代ごろ。1980年代に、ツーバイフォー工法が一般工法として採用されたのをきっかけに、輸入住宅を取り入れる消費者が増えました。
輸入住宅の需要が高まっていったことにはいろいろな理由があります。省エネ住宅としての要素を兼ね備えていることに加え、輸入住宅ならではのバリアフリーも住まいの性能が高いとたくさんの消費者に支持されました。伝統的な日本家屋にはないデザイン性を好む人から支持もあり、現在もさまざまな消費者が輸入住宅を購入しています。
先に触れた「あめりか屋」は大正12年に創立され、創業は明治42年。日本で初めてできた住宅専門会社です。創業者の橋口信助氏が、一旗揚げたいと渡米したアメリカでさまざまな仕事を経験した中で、住宅に目をつけて帰国する際に組み立て式のバンガロー住宅6棟を持ち帰りました。そのバンガロー住宅を、外国人向けの借家として運用したのがあめりか屋の事業のはじまりだそうです。
その後もさまざまな著名人が輸入住宅を建築し、1990年代以降は一般にも広く採用されるようになりました。今はあちこちで素敵な輸入住宅を見かけるようになりましたね。
輸入住宅には先に触れたようにさまざまな魅力や性能がありますので、今後も需要は高まっていくでしょう。建築法の改定により4階建ての輸入住宅を建築することが可能になりましたし、延べ面積が大きい輸入住宅も建てられるようになりました。輸入住宅の機能性あデザイン性は、住宅産業そのものの発展にも大きな影響を与えるものと思われます。輸入住宅の建築におい風が吹いている今、そして今後も多くの建築関連企業が輸入住宅の提供に力を入れていくのではないでしょうか。
※1:2019年12月時点で「建築家O-uccino」に登録されている神奈川県の女性建築士でもっとも海外経験の長い建築士在籍
※2:オリコン顧客満足度調査「ハウスメーカー 注文住宅」ランキング総合1位(2015年~2019年)