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輸入住宅の間取りは日本の注文住宅の間取りより広々としていると聞いたことがあるかもしれません。
ここでは、輸入住宅の間取りの特徴について解説しているので参考にしてみてください。
機能性が高く、間取りが広々としているのが輸入住宅の特徴です。
日本の住宅に比べ断熱性が高く気密性も高いと評価された海外の住宅。ツーバイフォー(2×4)やパネル工法を用いた住宅づくりを国内でもできるようにしたのが輸入住宅のはじまりです。家をまるごと輸入するのではなく、資材ごとに分けて輸入し、国内で建築するのが基本。
現在では工法や間取りを輸入住宅と同じものにし、資材などを輸入せずに作る輸入住宅プランも増えています。
ヨーロッパ風の住宅だと、外観も内観もシンメトリーを基本としたデザインにしていることが多くみられます。見栄えが良く高級感も出るので、シンメトリーの間取りに憧れて輸入住宅の間取りを選択する人も。
欧米などの輸入住宅でもシンプルなデザインながら屋根の形にあわせて窓を取り付けるなど、見た目の華やかさを持つ住宅が多いのが特徴です。
海外の住宅で特徴的なのは「ホームパーティーを開く」などで人を招く習慣がある地域ゆえのオープンなつくりです。リビングやダイニング、玄関の間仕切りを最小限にし、開放感のある間取りになっていることが多い傾向にあります。
このスタイルに憧れる人も多いため、国内の輸入住宅の間取りでも間仕切りの少ない開放的な間取りを採用することが一般的になっています。
料理しながらコミュニケーションが取れる間取りになっていることの多い輸入住宅。アイランドキッチンや対面キッチンを採用している例がよくみられます。
また、キッチンにパントリーを設置しお酒や調味料をおしゃれに飾って楽しむなど、動線だけでなく見た目も素敵な間取りにできるのが特徴です。
日本の住宅は尺モジュールと呼ばれる寸法を用いることが多いのですが、輸入住宅はメーターモジュールと呼ばれる寸法を用いて作られています。
尺モジュールは910mmを基本の寸法とし、メーターモジュールは1,000mmを基本とします。そのため、同じ間取りで日本の住宅と海外の輸入住宅を同じマスの間取りで作ると輸入住宅の方が広々とした仕上がりになります。
| 寸法単位 | モジュール | 有効巾(実際に使える範囲) |
|---|---|---|
| 尺モジュール | 910mm | 780mm |
| メーターモジュール | 1,000mm | 890mm |
メーターモジュールで作られた間取りは、廊下や玄関も広く使えるので車いすでの移動もしやすいのが特徴です。輸入住宅の場合、一度作り上げてしまうと資材などが海外にあるケースが多いため作り替える(リフォーム)のが難しくなります。
バリアフリーにする予定がある場合は、建築前の設計の時点で相談しておくのがおすすめです。
寸法単位が日本の住宅と異なるため、同じ間取りでも広い空間に仕上がるのが輸入住宅の特徴です。
間仕切りが少なく開放感のある間取りも多いため、ご家族でゆったりくつろぎたい方から、友人や親せきを招いてホームパーティーをしたい方にもおすすめです。
輸入住宅はどの国のテイストを取り入れるかによって、間取りや外観がガラッと変わります。
輸入住宅を新築、または購入する上で、チェックしておきたいおすすめの間取りを紹介しています。
いずれも取り入れることで生活しやすくなる要素なので、輸入住宅の間取りの参考にしてみてください。
吹き抜けの空間は、1階から2階までの範囲に設けられた空間のことです。輸入住宅のデザインとも相性が良く、高い断熱性能を持つ住宅であれば空間を広くとっていても空調の効きはあまり心配要りません。輸入住宅でフローリングや柱といった家の様々な場所に取り入れられている無垢材の優しい質感もより楽しめてオシャレな構造となっています。
ひとつの空間として一体感のあるLDKは、外国の設計に対する考え方に沿って採用されているものです。より広くくつろげるスペースになり、ライフスタイルや家族構成に合わせて雰囲気を変えることも可能です。また、間仕切りを設けていないため、同じ空間にいる家族の姿を見ながら生活することも可能です。広いリビングにして吹き抜けも設置すると住宅内の空間をより開放的な設計にすることも可能です。
パントリースペースは、お米や調味料・調理器具・食器といったものをまとめて収納できるスペースのことです。対面やアイランド型といった様々なキッチンともマッチする収納となっています。
キッチンだけでなく外からの出入り口としてパントリーを設置すると買い物して家に帰ってきた場合に荷物を運ぶことができます。
ガレージがある場合には、パントリーの位置も注意して設置すると良い間取りにすることができます。
海外の住宅の中には2階にバルコニーを設置するという考え自体がない場合もあります。
しかし、日本ではバルコニーは洗濯物や布団を干すのに利用する人が多い場所です。日本では当たり前の考え方ですが、柔軟にバルコニーがなくても大丈夫かどうかを考えてみることも大切です。
輸入住宅の間取りを決めていく上で注意するべきポイントを紹介しています。
家づくりの参考にしてみてください。
生活する上でよく利用する水回りや住宅内の移動や家事のしやすさなど、実際に暮らす中での快適さを意識して設計することが大切です。
日本にそのまま海外の住宅を取り入れるのではなく、施工主の日本での暮らしに合わせた住宅になるように理想と現在の暮らしを上手くすり合わせて、必要に合わせて羽の要素も取り入れて暮らしやすい間取りにすることが大切です。
輸入住宅にはさまざまなデザインや間取りのものがあります。たくさんの事例をチェックしていき、施工主の家族構成やライフスタイルなどにぴったりと合うものになるようにカスタマイズしてみることが大切です。また、要望をメモしたり今の生活で改善したいと思っていることなども設計担当者に伝えたりしてデザインに取り入れてもらうことが大切です。
輸入住宅には映画やおとぎ話に出てきそうなものから温かい雰囲気のあるものまで、様々な住宅があります。
事前に家族でどんな家にしたいかを話し合い、住む地域・外観や内装・機能性などをどうしたいのか考えていきましょう。どうしても必要なもの、できればほしいものといった希望の優先順位もその時に一緒に決めておくと設計やデザインを決めて行く時にスムーズに話を進めていくことができます。
こちらのサイトでは国ごとのテイストをチェックできるようデザインやスタイル集を紹介しています。
気に入ったテイストを見つけたい方は参考にしてみてください。
※1:2019年12月時点で「建築家O-uccino」に登録されている神奈川県の女性建築士でもっとも海外経験の長い建築士在籍
※2:オリコン顧客満足度調査「ハウスメーカー 注文住宅」ランキング総合1位(2015年~2019年)